私が大切にしている言葉のひとつに、 「プライドとは己を律する心であり、教養とは人を傷つけることなく接する術である」 というものがあります。 プライドも教養も、ときに「鼻につくもの」として忌避されることもありますが、私は2つの本質は自らの行動を規定することにあることを前提として、正しく使うことが必要だと思っています。 そして、その人の本当の知性というものは、批判する際の姿勢にどれだけこの2つに対して美意識をもっているかによって表れるのではないかと思うのです。 そう感じたのは、批評家として今なおその功績が語り継がれる小林秀雄の思想に触れたことがきっかけです。 先日、「生活のたのしみ展」で立ち寄った「河野書店」で、河野さんから「学生との対話集なので、小林秀雄の入門書としておすすめですよ」と推薦いただき手に取った「学生との対話」。 小林秀雄の著書はずっと読みたいと思いつつ手をだせずにいたのですが、
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