【タイ】2日午後、バンコクの国会議事堂のラウンジで、タクシン元首相派の与党・パランプラチャーチョン党(PPP)のカルン下院議員が野党・民主党のソムキアット下院議員に暴力を振るおうとし、警備員と同僚議員に取り押さえられた。ソムキアット議員にけがはなかった。タイ国営テレビ局チャンネル9などが報じた。 カルン議員はラウンジにいたソムキアット議員に歩み寄り、いきなり飛び蹴りを放ったが外れた。取り押さえられてからも、「このクソ野郎」などとソムキアット議員に罵声を浴びせたという。この事件で議事堂内は騒然とした空気に包まれた。 ソムキアット議員は反タクシン派の市民団体「民主主義のための市民同盟(PAD)」の指導者の1人。PADが先月28日にバンコク都内のタマサート大学で開いた反政府セミナーにも参加したことから、PPPの一部が同議員の弾劾を主張していた。