就職の道を捨て文系修士課程に進学したはずが、研究者の才もなく博士進学を諦めやっぱり就職した営業マンの日記。 のつもりでしたが方針転換、拙稿「自己啓発セミナーの語られかた~集団内の自律と他律をめぐって」(2005年度修士論文)をアップします。 自己啓発セミナーの特徴は、その盛り上がりが瞬発的かつ一時的・である/に支えられている・と同時に、その場が「本来の居場所」-ある程度の持続性を持つ場-として捉えられていくことである。本論文においては、前者のような側面を<カーニヴァル>[鈴木 2005]として捉えた上で、それが同時に後者のような側面を持ち得るメカニズムと条件を検討していくこととする。 1.自己啓発セミナーの軽やかさ~カーニヴァル性 1980年代以降に登場してきた「予防としてのやさしさ」、つまりお互いに相手を傷つけないよう予防線を張るような関係が規範的となっている現代において[森 2000: