日本映画界の助成金の実情とは? - 深田晃司監督 - Photo by Pascal Le Segretain / Getty Images 今年のカンヌ国際映画祭で新作『淵に立つ』(10月8日公開)が「ある視点」部門審査員賞を受賞するなど、海外の映画祭に数多く参加してきた深田晃司監督が、日本の映画製作に対する助成金制度について、海外事情との比較を交え、その問題点や課題について語った。 【シーン写真】日仏合作で製作された深田晃司監督の新作『淵に立つ』 ■危機に瀕する「映画の多様性」を守るために ADVERTISEMENT 深田監督が6月に審査員として参加した上海国際映画祭の少し前、中国の映画業界は、ある事件の話で持ちきりだった。2014年に亡くなった中国の巨匠ウー・ティエンミン監督の遺作『ソング・オブ・フェニックス』が今年5月にやっと中国で一般公開された際、同作のプロデューサーが、全国映画