春の冴えない頭を凝縮した様な週末である。 すっかり辺りは草花の香りに溢れ、正午になれば厚着を後悔する様な陽気になる。 その月の連休の最後の日は水辺のカフェのテラス席で虚無な老人よろしく薄ぼんやりと湖畔の風に当たって過ごした。 自分の働きぶりにしては珍しくかなり多忙を極めており、あらゆる情報にうんざりしていた。 そんな状況だと、カフェの何も考えていなさそうなピアノのBGMも何だかありがたく思えて来る。 普段なら疲れと香水の使用頻度は反比例するものなのだが、今年はここまで疲れている中でも、自然と手が伸びる香水があった。 アメリカのパフューマリー、fūmのALOHA LEIである。 ALOHA LEIという名の通り、プルメリアがモチーフの中心になっている。 普段は南国モチーフのものは大きな理由がない限り手を出さない(なぜなら夏の昼間が苦手だから)。しかしこの香りは南国らしからぬクールさとビターさ
ビオトープインク(BIOTOPE INC.)が手掛けるフレグランスセレクトショップ「ノーズショップ(NOSE SHOP)」が、AI技術で好みの香りを提案するイベント「NOSE SHOP×KAORIUM -超感覚"嗅覚"体験 POP UP-」をニュウマン新宿店と東急プラザ銀座店で開催する。期間は4月1日から5月5日まで。 イベントは香りとDXを組み合わせたシステムおよびサービスを展開するセントマティック(SCENTMATIC)社との協業で実現し、同社が持つ香りを言語化するAIシステム「カオリウム(KAORIUM)」を導入する。ノーズショップではユーザー参加型の「みんなの鼻プロジェクト」を行っており、特定の香りのイメージについて「爽やかな」「深みのある」「甘い」など日常的な言葉を使ったアンケートを事前に実施。プロジェクトで得た約5000個の回答を元に、香りとキーワードを結びつけるアルゴリズムを
2016年にもなって、まだ醤油に関してこんなことを言っている人がいるとは……という記事がありました。 こちらなんですが、読まなくていいです。PVを稼がせるのもあれなんで、URLはhを取る昔ながらの手法です。 ttp://kininal.me/recommended-food01-soy-sauce/ 全項目に関してツッコミどころが満載という、ものすごいひどい勉強不足の記事です。このサイトで醤油のことに関して書いているのはこれが初めてじゃなく、空気に触れない容器の醤油は危険とかいうこれまたひどい嘘記事を書いていたことがあったので、もうきちんと修正をしてやろうじゃないかと。 こういう記事に関して、どれだけ真に受ける人がいるのかはわからないんですが、世間一般に言われている醤油に関する誤解は一度きちんと解いておいた方がいいのではと思いました。よくよく考えてみたら、書籍や同人誌では書いていても、We
生薬歳時記 12月 乳香と没薬 約二千年前、パレスチナの寒村ベツレヘムで、旅行中の貧しい大工の子としてイエスと呼ばれる赤子が生まれた。東方にあって占星術の研究をしていた三人の学者が星に導かれてこの赤子を訪ねあて、三種の宝物を捧げた。それは黄金と乳香と没薬であった。新約聖書はそのように、後にキリストと呼ばれる人の誕生の物語を伝えています。 幼いころにこの話しを聞いて、乳香、没薬という見たことも聞いたこともない宝物の名に、とても神秘的、異国的な印象を受けたことを覚えています。それが一体どんな物なのかわからないまま、記憶の底に沈んでいました。 歳月は流れ、乳香が突然私の前に現れたのは、昨年のことでした。患者さんの一人が持ってきてくれたそれは、切り取った親指のような形をして、乳汁と果汁をかき混ぜたような不思議な半透明の色をしています。彼の言う方法で加熱してみると、芳香を含んだ白煙が、ふつふつという
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