ワシントンDCでの短期集中詰め込み勉強から帰ってきて時差をかろうじて直して、本の執筆複数が佳境に入ってきて、とてもブログに戻ってくる時間がない。 11月末に出ていた。「イスラーム国」に触発されて中東地域の国際秩序にどのような変化が生じかけているか、ここのところよく話したり書いたりしているものをまとめました。 池内恵「中東の地政学的変容とグローバル・ジハード運動ーー引き金を引いた「イスラム国」」 『外交』Vol. 28, 2014年11月30日、22−29頁 「異次元動乱ーー世界を震撼させる「イスラム国」」という特集をパラパラめくってみて思ったのだけれども、「イスラーム国」は専門家にとって、どのような理論的・思想的な姿勢を持って対象に取り組んできたか、非常に細やかなリトマス紙になる。 「イスラーム国」というものは、「何もかも植民地主義が悪い」→「固有の理念に基づけばうまくいく」→「だから運動