1907年10月13日『ニューヨーク・ヘラルド』の「眠りの国のリトル・ニモ」です。 ニモたちは前回にひきつづき、なおも海軍に追い立てられています。背景にはビルの焼け跡がならんでいますね。誤って火事を起こしてしまったフリップを、海軍が排除しているコマです。 うしろをふりかえるインプに対して、フリップが「うしろを向いてないでどんどん走れ!」とどなります。いちばん前のニモは「ビルを倒して燃やしちゃうなんて!」と、ちょっとフリップに怒ってるようですね。 プリンセスがいたときは、怒るのはたいていプリンセスでしたが、いまはニモがこの役回りのようです。インプが英語をしゃべれないんじゃ、たしかにツッコミ役はニモしかいません。 「そんなつもりなかったんだよ!」「街の小人たちと仲よくやれたかもしれないのに!」「でもいまはとにかく逃げるしかねえ!」と喧嘩しながら、一行は川岸をどんどん離れていきます。すごく大きな