来年は芸能生活40周年を迎える稀代の歌姫・戸川純と、アーバンギャルドのキーボーディストの傍ら数々のユニットへの参加やソロワークスなど八面六臂の活動を続けるおおくぼけいによるデュオ、"戸川純 avec おおくぼけい"が初のスタジオ録音盤『Jun Togawa avec Kei Ookubo』を完成させた。戸川のソロやヤプーズ時代の代表曲、戸川の愛唱歌を織り交ぜた本作は、歌とピアノだけを徹頭徹尾聴かせるシンプルかつストイックな編成で、時にロマンティックかつドラマティックに、時にアバンギャルドでエレガントに移ろいゆく歌とピアノは万華鏡の如く変幻自在。聴き慣れた戸川のレパートリーの数々に今までにない新たな表情をもたらすと共に、シャンソンのスタンダードや往年の洋楽ヒット曲が違和感なく溶け込んでいるのは二人のセンスと手腕ゆえか。平成最後の秋に放たれるこの禁断のデュオ作が完成に至る道程を戸川とおおくぼに