これが何のことか分からなくても、最後の1行を見てください… a * a == 2 となっています! a は自乗して 2 になる数なんだから、これは $\sqrt{2}$ そのものです。同じように虚数単位 $i$ や $1$ の原始 $n$ 乗根 $\zeta_n$ も、近似ではない「その数そのもの」をプログラムで実現できてしまうのです。 このシリーズでは 「数を作る = 代数拡大」 を実装することをゴールとしつつ、その過程で代数学における「群・環・体」などの基礎的な概念についても解説していきたいと思います。 シリーズの狙い: 抽象的で難しい代数学を、プログラムを通して身近に感じられるようにしたい。 関数型やプロトコル指向に対する数学的な視点を展開してみたい。 「なるほど、分からん」ではなく「なるほど、すごい!」を目指す。 ちなみに僕は代数学はあまり得意ではないので、間違いなどあればご指摘下