前回は、ワクチンが効果的であっても、麻疹患者中のワクチン接種者の割合が多くなることがある、という話をしました。ワクチンの効果を評価するには、ワクチン接種者中の麻疹患者の割合と、ワクチン非接種者中の麻疹患者の割合を比較する必要があります。 比較は重要です。臨床医は日常診療でも常に比較を考えていなければなりません。たとえば、高血圧の患者さんに降圧剤を処方するなら、「この患者さんに、降圧剤を処方すると、処方しない場合と比較して、どのようなメリット(あるいはデメリット)があるのか」ということを考えます。「血圧が高いからとりあえず降圧剤を使おう」なんていうのは、ヤブ医者の思考です。 医療以外でも、比較することでより深い理解ができる例があります。最近、車のライトをより遠くまで照らせる「ハイビーム」を使いましょう、という趣旨のニュースがありました。 記事には「歩行者が夜間に道路を横断中、車にはねられた昨
高専プロコンの問題がクソすぎるのでプログラミングを放り出して人力に走るのは最適解であり協賛企業はプログラミングを軽視する企業として唾棄されるべき 第27回高等専門学校プログラミングコンテストが不評を買っている。プログラミングコンテストと名前が付いているのにもかかわらず、本選の上位入賞者は、人力で問題を説いたという。特にコンピューターを持ち込んですらいないチームまでいたという噂まで流れている始末。 なぜそんな残念な結果になるのか、高専生のアルゴリズム力が低いからこうなったのだろうか。この謎を改名すべく、筆者は課題を確認した。 http://www.procon.gr.jp/uploads/procon27/1_Apply27.pdf 課題を要約すると、以下の通りだ。 問題 「一枚の木の板(中密度繊維板)を切り出して、50個以下のピース(凹多面体を含む多角形)に分割する。このピースを枠内で組み
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