64歳で初めてパソコンを触った主婦の溝井喜久子さん。83歳になった今、短い言葉をネット上で世界に向けて投稿できるツイッターを使って、「朝から晩までつぶやいて」います。人生経験を感じさせる言葉や戦時の体験談に、約9万人が注目しています。 朝5時、目が覚めるとすぐ布団の中でツイッターをチェックする。使うのは、新しいもの好きが高じて買い集めた12台のタブレット端末のうち、特に愛用するiPad。アカウント名は「@kikutomatu」。前の晩につぶやいた言葉に、世界中から返事が届く。 1時間かけて、一つ一つに返信したり、思いついたことを新たにつぶやいたり。手作りの食事の写真を載せると「今日もおいしそうですね」と感想が届き、数時間目を離すと「静かだけど、どうしたの?」。約9万人が「フォロワー」として溝井さんのつぶやきを追う。その数は映画監督の是枝裕和さんや「PPAP」で人気者になったピコ太郎さんと同