選挙前に、筆者は以下のように述べました。 【参考リンク】消費税引き上げ見送りや増税分バラマキで何が起こるか 要約すると、消費税を引き上げない限り、社会保険料としてサラリーマンの天引きが増えるだけだぞ、という警告です。早速、政府は社会保険料3千億円分の引き上げを財界に要請し、経団連等の財界も受け入れを了承したとの報道がありました。選挙からひと月ほどで上記の警告は早くも実現してしまったことになります。 【参考リンク】経済3団体、3千億円拠出受け入れ方針 首相要請の政策 ただし、正確には総理は「社会保険料の事業主の拠出として企業に負担してほしい」と要請し、経団連らもそれを受け入れたという形になっています。これをもって多くの人は「政府が財界に3千億円を負担させてくれた。痛みを伴わずにすんだ」とホッとしているようにも見えます。果たして今回の措置で実際に負担をするのは誰でしょうか。 事業主負担という隠