どのカテゴリにも属さない独自のスタイルシトロエンは1948年、こうもり傘に4つの車輪と揶揄までされるほど簡便な大衆車「2CV」を発売、1955年にはオイルと空気を用いたハイドロニューマチックを採用した未来から来た宇宙船「DS」を販売するなど、常に独創的なクルマを世に送り出して来た。シトロエンにとっては独創的なことは伝統のひとつなのだ。 そのシトロエンが展開している「DSライン」はその「独創性」を昇華させ内外装に具現化したプレミアム版シリーズだ。DSラインの「DS」は、もちろんシトロエンの象徴たる「DS」の名称をインスパイアしている。そのDSラインの最上級版として、日本では2012年から発売しているのが今回ご紹介する「DS5」である。 シトロエン DS5は高級車だがセダン型ではなく、ハッチバック、ミニバン、クーペを混ぜたクロスオーバー車である。過去も、最上級車だった「XM」は5ドアハッチバッ