関連トピックスNTTドコモKDDIソフトバンク KDDIが進めている固定通信とモバイル通信を融合した戦略が順調だ。固定通信とスマートフォン(多機能携帯電話)を組み合わせて割安な料金を提供する新サービスの開始により、NTT東日本・西日本やNTTドコモの顧客を次々と奪取している。加えて今後、ネットワーク運用でもKDDIが有利に進める可能性がある。スマートフォンの普及でデータ通信量(トラフィック)が急増する中、固定通信を利用したオフロード(システム負荷の軽減)対策が重要になる。(黄金崎元) 「まだ顕在化していないが、KDDIが通信品質で優位になる可能性が高い」と、情報通信総合研究所(東京都中央区)の岸田重行主任研究員は予測する。スマートフォンの急速な普及は通信事業者が管理・運用する回線に混雑をもたらしている。時間帯によってつながりにくい状況が各地で起きている。 【混雑緩和に躍起】 携帯電