マレーシア・クアラルンプール国際空港で発生した金正男(キム・ジョンナム)氏の暗殺で、北朝鮮要員の秘密工作に対する関心が高まっている。こうした中、北朝鮮秘密工作の元祖が日本だという分析が出てきた。北朝鮮の偵察総局をはじめ国家保衛省・文化交流局・敵軍瓦解工作局(敵工局)などが陸軍中野学校を手本として作られたという主張だ。 日本経済週刊誌「東洋経済」は最近の電子版で、第2次世界大戦当時、日本軍の諜報要員養成所だった「陸軍中野学校」が北朝鮮工作機関の母胎だと主張した。1938年に設立され、日本の敗戦と共に閉校した中野学校は、戦後もその実体はあまり知られることはなかった。同誌は元日本外務省主任分析官で作家の佐藤優氏の言葉を引用し、「陸軍中野学校で日本が戦時中に研究していた流れを、北朝鮮で独自に発展させて北朝鮮型のインテリジェンス活動をやっている」と説明した。 特に、佐藤氏は工作員の養成方法などの訓練