のれんを掲げ、来店を呼び掛ける大清水さん ■浪江の大清水タミ子さん 「浪江と二本松の人が一緒に楽しめる店にしたい」。東日本大震災の前まで浪江町権現堂で居酒屋「こんどこそ」を営んでいた大清水タミ子さん(57)は5日、避難先の二本松市に店を再オープンさせた。店の広さは以前の半分ほどだが、変わらないおふくろの味が評判を呼んでいる。 大清水さんは震災後、いわき市や猪苗代町などを転々とした。猪苗代で常連の客から「おばちゃんたちの料理をまた食べたい」と言われ、再開を決意した。多くの浪江町民が避難する二本松市に何度も通って物件を探し、JR二本松駅前に空き店舗を見つけた。今月5、6の両日に駅周辺で開かれた「復興なみえ町十日市祭」に合わせてオープンした。 浪江町の中心街に店を構えたのは27年前。大清水さんをはじめ、女性4人で営業してきた。再オープンに当たり、他の3人も集まり、また協力することになった。のれん