前回の投稿 (Part 1) では、そもそも性とジェンダーは意味することが違い、性(sex)とは生まれながらの「生物学的」な性別であり、ジェンダー (gender) とは人間がつくり上げた社会の中で、各性別が一般的にどの様な社会的役割(ジェンダーロール)を果たしているかに紐付けられた「社会的な性別」であるという話をしました。今回はその性とジェンダーの違いから日本のジェンダー問題について私なりに考えてみたいと思います。 世界経済フォーラム(WEF)の発表するジェンダー・ギャップ指数が日本は2019年、121位(153カ国中)[1] と史上最下位にまで落ちてしまいました。これは日本が後退しているのではなく、世界が進んでいる中で、日本は相対的に遅れてしまっていると言うことだと思います。しかし、なぜ日本は国際社会の中で取り残されてしまったのでしょうか? 1. ジェンダーロールは日本社会にも ジェン