2019年、ロンドンの高級住宅街に、1人の男が墜落した。彼は飛行機の車輪格納部というわずかなスペースに身を潜め、外気マイナス54度の世界を越えてきたのだった。危険すぎるこの方法だが、過去にはわずかながら成功例も存在し、科学者たちを悩ませている──。 【画像を見る】凍った男性の「墜落現場」と、彼が隠れていた「車輪格納部の内部」 空から人が降ってきた2019年6月30日の日曜日、穏やかな夏の午後のことだ。31歳のソフトウェアエンジニアであるウィルは、ロンドン南西部クラパムにある自宅の外で、エアベッドに寝転んでくつろいでいた。 日光を浴びながら同居人と喋っていると、ヒースロー空港へと向かう飛行機が、頭上で着陸態勢に入ろうとしていた。細目で空を見ていると、飛行機から何かが落ちてきた。 「最初はカバンかと思いました」とウィルは言う。「でも、数秒後にはずっと大きな物体に変わり、しかも高速で落ちてきたん
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