マイクロソフトを悩ませていた”パーソナルコンピュータ”における求心力低下を止める手段はあるのか。北米を中心にしたiPadの浸透は急進的なもので、個人が所有し使うコンピュータという意味でのパーソナルコンピュータは、WindowsパソコンからiPadへと移り変わろうとしている。10インチ前後の画面サイズを持つ端末の大多数はiPadであり、他製品が手出しできないほどの存在感になってしまった。 その結果、先日アップルが強調したように、iPadには9.7インチ画面に最適なレイアウトでユーザーインターフェイス設計がされた27万5000本のアプリケーションが集まっている。デスクトップ型アプリケーションが無数に存在するWindowsだが、タブレットの全画面アプリの世界では新参者であることは明らかだ。 マイクロソフトWindows事業担当社長のスティーブン・シノフスキー氏は、iPadを逆転する手立ては十分に