近年、電気自動車を筆頭にリモートから自動車の位置情報(GPS)の取得や制御を提供するサービスが増えている。 こうしたサービスは自動車OEMにとっては自動車に対するより高い付加価値となる可能性のある挑戦的なサービスである。 その一方で、今までインターネットを初めとした不特定多数の機器と相互通信するネットワークとの繋がりを持たなかった自動車にとってこうしたサービスの登場は新たな脅威に晒されることで新しいリスクを生み出すとも言える。 事実、2015年から今までの僅かな期間でこうしたサービスに対する問題点がいくつも報告されている。 こうした問題はいずれも国外で指摘されたものだが、日本市場ではどうだろうか? そこで、我々は国内外のOEM各社が日本向けに提供しているクライアントアプリを解析、これらのアプリに対するアプリ間連携や通信に利用する証明書検証などの脆弱性の有無に加えて、攻撃者のリバースエンジニ