六甲山の不思議に迫る 六甲連山の東端 北山公園内の巨石群四国の剣山と伊弉諾神宮を結ぶ線上には、神戸の北方に六甲山が存在することも、注目に値します。全長30kmにもわたる六甲山地と呼ばれる大小の山を含む連山の最高峰が、標高931mの六甲山です。六甲山地の西部には播磨平野、東には大阪平野が広がることから、さほどの標高ではないものの、淡路島から見ると六甲山最高峰は際立つ存在です。六甲山地には多くの巨石が存在し、特に南側の山麓には花崗岩が広く見出され、豊臣秀吉の時代、大阪城の城壁を建造する為に大量の岩が伐られました。そして江戸時代に至っては徳川家により、石垣の造成工事がある度に更に多くの矢が打たれ、岩が伐り出されたのです。また連峰の東端、甲山頂上周辺は戦時中、爆撃の練習に利用されたこともあり、自然の岩石が広範囲に崩壊し、その頂上は、ほぼ平らになってしまいました。よって、今日目にすることのできる六甲