Active Directoryは、Windowsの中で最も過小評価され、見過ごされがちなコンポーネントの1つだ。多くの管理者がこれを「ただそこにあって手を掛けなくていいもの」と見なし、セキュリティ面でも大した注意を払わない。だが、確実に手を打っておきたいActive Directoryのセキュリティ問題も存在する。 わたしが最も気にするのは、ビジネスリスクを最低限に抑えるために使う技術について記した、最低限のセキュリティ手順と基準に関する文書が存在しないことだ。これはActive Directoryにも当てはまる。しかしこの点には、高いレベルの監査を受ければ指摘される以上の問題がある。管理者全員が職務や責務を問わず、それぞれ平等なシステムへのアクセス権を持っているケースを、わたしは数多く見てきた。 セキュリティ部門を通じてActive Directoryの責任を代表する者がほとんどあるい