排ガス規制を逃れるためディーゼル車に不正なソフトウエアを搭載していたドイツのフォルクスワーゲンは、EU=ヨーロッパ連合の域内で、不正の対象となった車両およそ850万台をリコールする方針を明らかにしました。 フォルクスワーゲンは15日声明を発表し、EUに加盟する28か国で不正の対象となった車両、合わせておよそ850万台をリコールする方針を明らかにしました。ドイツの運輸当局が、フォルクスワーゲンに対し、ドイツ国内でおよそ240万台のリコールを命じたことを受けて発表したもので、フォルクスワーゲンは声明で「顧客に歩み寄り、情報を積極的に提供していく」としています。 ドイツ国内での不正対象車のリコールを巡っては、フォルクスワーゲンが顧客の希望に応じて改修するとしていたのに対し、運輸当局がすべての車両を対象にすべきだとしてリコールを命じるなど、会社側の対応に厳しい姿勢で臨んでいます。