ブックマーク / odamitsuo.hatenablog.com (2)

  • 出版状況クロニクル41(2011年9月1日〜9月30日) - 出版・読書メモランダム

    出版状況クロニクル41(2011年9月1日〜9月30日) 東日大震災に続く、かつてない台風の被害に伴い、「深層崩壊」というタームが語られるようになってきている。これはあらためていうまでもないかもしれないが、台風による山崩れや崖崩れにおいて、滑り面が深部で発生し、表土層だけでなく、深層の地盤までが崩れてしまう、規模の大きな崩壊現象を意味している。それは降水量が400ミリを超えると発生しやすいとされる。 この「深層崩壊」というタームは台風災害のみならず、出版業界の現在にもそのまま当てはまるものではないだろうか。失われた十数年の果てに、戦後の再販委託制による出版社・取次・書店という近代出版流通システムは「深層崩壊」的状況にあり、8000億円の売上を失う危機へと追いやられてしまった。 その「深層崩壊」をもたらした原因について、クロニクルで詳細に言及してきたが、それは依然としてい止められず、現

  • 出版状況クロニクル39(2011年7月1日〜7月31日) - 出版・読書メモランダム

    出版状況クロニクル39(2011年7月1日〜7月31日) 私は10年以上にわたって、東北のある地酒を好み、それだけをずっと飲んできた。しかしその地酒は東日大震災もあって、品薄になっているようだ。しばらく入手できない時期も生じていた。 それに関連して想起されるのは、今年の米作のことである。津波による田への塩害に加え、福島原発30キロ圏の耕作はできなくなっているし、牛や魚、他の作物と同様に、米にも原発による放射能の被害が及ぶかもしれない。 もしそのような事態になれば、世界に誇るべき東北の日酒にも打撃となるだろう。そしてあらためて、この20年における日酒と酒屋、と書店のたどった対照的な道筋を考えてしまう。 かつて酒屋と書店はまったく同じような環境にあった。定価販売で、新規出店は難しい旧態依然の業界で、主たる商品である日酒は大手メーカーの寡占状態の下で売られ、その品質は劣化する一方で、日

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