宝石のトリートメント(ほうせきのトリートメント)とは、天然に産する宝石向けの素材(以降、石とする)に、主目的として石の外観をより美しく見せるため、副次効果として石の耐久性を増すため、人的手段を用いて石に何らかの物理的、化学的変化を起こさせたり、あるいは異物質と組み合わせたりして石を改変すること (modification) を云う。ただし石のカット、研磨については、石のトリートメントには含まれない。 こうした処理を施した宝石は処理宝石と呼ばれ、その石の外観などに大きな変化が現れる場合も多々あるが、もともと天然宝石として産したため、張り合わせ石といった明らかな小細工を除くと、模倣宝石とは異なり一般には贋物とはされない。 日本では、2004年までこうした人工処理についてエンハンスメント (enhancement)、とトリートメント (treatment) に分けており、エンハンスメントはその石