「誰も寝てはならぬ」は、オペラ「トゥーランドット」の有名なアリア。 トリノ・オリンピックで、フィギュア・スケートの荒川静香さんが金メダルを獲得した時の曲でもあるので、この「誰も寝てはならぬ」が印象に残っている方も多いでしょう。 中国のトゥーランドット姫に求婚するものは、姫の出す3つの謎かけに答えられないと、殺されてしまいます。 冷酷だが美しい姫に一目ぼれした王子カラフは、周囲の反対を押し切って謎かけへの挑戦を表明し、見事に3つの謎を解き明かします。 しかし極度の男性不信であったトゥーランドットは結婚を嫌がり、そんな彼女にカラフは「明日までに私の名前を言い当てられたら、結婚を諦めて私は死のう」と持ちかけます。 そして、北京の街にはトゥーランドットのこんなお触れが出されます。「今夜は誰も寝てはならぬ。求婚者の名を解き明かすことができなかったら住民は皆死刑とする」と。 そのお触れを耳に