「京都ウラ天皇と薩長新政府の暗闘」(落合莞爾著)と言う本を読んだので、その内容を紹介する。これまで、「薩長史観の正体」では、薩長は倒幕の密勅を偽造したが、徳川慶喜は大政奉還により平和的に権力移譲され、戊辰戦争は無意味な戦いだったことを示した。「明治維新の正体〜徳川慶喜の魁、西郷隆盛のテロ」では、イギリスが薩長を支援し内戦を誘導したが、徳川慶喜は自ら手を引いて諸外国の誘いに乗らなかったことを示した。「日本人が知っておくべき「この国根幹の重大な歴史」では、坂本龍馬は内ゲバで倒され、攘夷論者の孝明天皇を暗殺し、睦仁親王をも殺害し、南朝天皇の子孫の大室寅之祐を明治天皇にすり替えたことを示した。今回は、その考え方をベースにしながらも、堀川政略と言う戦略の下に実行したとする説を紹介する。 現在の公認史実の根底に「大ウソ」がある。その根幹は明治維新に際し皇太子睦仁親王の入れ替えであり、これは体系的に学説