【AFP=時事】米航空宇宙局(NASA)は10月31日、土星探査機カッシーニ(Cassini)が近赤外線で観測したデータから作成した土星最大の衛星タイタン(Titan)のモザイク画像を公開した。 【特集】土星 ─ 氷の輪に囲まれた巨大ガス惑星 画像の左上、11時の方向にある北極地域で、太陽光が湖の表面で観測方向にほぼ鏡面反射される「サングリント」という現象が起きているのが分かる。 「反射点」とも呼ばれるこの非常に明るい部分は、タイタンの最大の湖であるクラーケン海(Kraken Mare)の南、湖を2分する群島の北に当たる。 この画像は今年8月21日、カッシーニがタイタンに接近した際に撮影したもの。カッシーニは過去にタイタンの極地方の湖やサングリントの画像を別々に撮影したことはあったが、その両方を1枚の画像の中で捉えたのは今回が初めて。 画像には実際の色の情報が含まれているが、肉眼で