個人を確認する認証技術は、相手が見えないネットワーク経由でのやりとりに必要不可欠な技術だ。中でも、ハードウェアやソフトウェアにセキュリティ機能を組み込んだ認証トークンは、企業間のみならず、オンラインバンキングといった消費者向けサービスでも導入されつつある。 その認証トークンに、今再び注目が集まっている。 理由の1つには、「HIPAAやPCI DSSなどのコンプライアンスへの対応」が挙げられる。これらのセキュリティ対策に関する法令や基準では、より強固なセキュリティが求めてられている。例えば、セキュリティ対策の具体的な実装要求を示したPCI DSSでは、ユーザーを認証する際にパスワードやUSBキー、スマートカードなどの認証トークンを少なくとも1つは採用するように規定している。 もう1つは「クラウドコンピューティングへの対応」だ。クラウドにおけるセキュリティ対策の普及・促進を目指す業界団体「Cl
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