米国記者の目:日本の半導体メーカー、「好調」「不調」はどう分かれる?(2008/10/27) 日本の半導体業界では現在、各メーカーの形勢が変化している。かつては東芝が「勝者」であり、そのほかの各社は、ほとんどが損失に苦しみながら最下位の座からなんとか逃れようとしていた。しかし、現在は状況が異なっている。そこで本稿では、日本の半導体メーカーで現在、好調と不調、および中間に位置付けられる企業について、「筆者の見解」を述べる。いずれの半導体メーカーが現在の混乱状況の中を生き残ることになるのだろうか。 好調な企業 ●ローム 同社は、半導体チップ業界が低迷している現状で好調を維持しており、市場でも好位置につけている。アナログ/ミックスド・シグナル分野のニッチ市場をうまく切り開いたことが成功要因だろう。今後、同社にとって大きな課題になるのは、OKIから譲渡を受けた半導体事業の統合である。損