2018年2月2日のブックマーク (4件)

  • 退屈なクラゲ人間のモノローグ - GOLDEN AGE ~追跡屋TAG~

    クラゲの気持ちになったことがあるだろうか。 あるわけがない、という答えが大半だろう。 そもそもクラゲには意識がない、という意見もありそうだ。 クラゲに意識があるのかという点については、私自身も「ない」という立場なので、その意見には全面的に賛同するところではあるが、ここは実際問題としてではなく、思考実験として考えていただければと思う。 もし、自分がクラゲだったら。 宇宙にも匹敵する広大な海で、ただ漂うだけの存在。 波に揺られ、海流に運ばれ、浮力と重力に翻弄され、時の流れをたゆたう。 自分から世界に働きかけることはなく、ただ存在するのみ。 海岸に打ち上げられるとか、外敵に捕されることすら、ごく稀まれだ。 人間である以上は、そんな経験をすることは、ほぼないと言っていいだろう。 あるとすれば、植物状態と診断され、意識がないと思われているが、実は覚醒しているという悲劇的状態——いわゆるロックドイン

    退屈なクラゲ人間のモノローグ - GOLDEN AGE ~追跡屋TAG~
    ichiya-hando
    ichiya-hando 2018/02/02
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  • 001 ジギー&スターダスト - Golden Age ー追跡屋ー(一夜) - カクヨム

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    ichiya-hando 2018/02/02
    0章 1/1
  • 後編 - GOLDEN AGE ~追跡屋TAG~

    狭く曲がりくねった道を、トラックとバイクが猛スピードで走り抜けていく。 コーナーを曲がる。バイクの方が小回りが利くため、徐々に距離が縮まっていく。 「こっちの方が早い! 観念しろ追跡屋ぁ!」 そうディックが叫んだ瞬間、前を行くトラックが道路横のブロックに乗り上げた。大きく車体が浮き、そのままゆっくりと回転すると、ついにトラックは横転した。じゃり じゃりという音を鳴らして地面をすべり、停止する。 「よし、行け、殺せ」 ヒットマンはバイクを降りるとトラックに駆け寄る。銃を構えて中を覗くと……ディックの方を向いて首を振った。 ――いない!? 思わず振り向くと、先ほど曲がってきた角の内側にある建物の屋上に、男が立っていた。こちらを向いて、姿を隠そうともしていない。 「あそこだ! 戻れ!」 ヒットマンを呼び戻し、慌てて元来た道を戻る。 しかしもう男の姿はなかった。 「曲がった瞬間に窓から飛び降りたの

    後編 - GOLDEN AGE ~追跡屋TAG~
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    ichiya-hando 2018/02/02
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  • 前編 - GOLDEN AGE ~追跡屋TAG~

    そこは、太陽の光が届かない世界。 常に蛍光灯のみによって照らされるモノクロームの世界。 そんな世界の片隅、薄暗い裏路地の道端に、一人の男が壁にもたれて立っていた。 神をにらみつけてでもいるかのように、乾いた目で虚空を見つめている。 「おい張」 背後から押し殺したような声が聞こえ、男が慌てて振り向くと、そこに立っていたのは情報屋のディックだった。 「ディックか。脅かすな」 中国訛りの英語で答える。 気配もなく背後を取られたことに一種の屈辱を感じたものの、ディックは敵ではない。 「悪かった。だが張、緊急事態だ。REVERENCEが嗅ぎ回ってる。クスリの件が漏れたのかもしれない」 「なんだと!?」 この辺りを仕切っているREVERENCEの連中に見つかれば、蚤ほどの温情もかけられずに消されるという自覚はあった。薬物を取り扱うのはそれほどリスクの高い商売だ。もちろん、そのリスクを取ってでも手を染め

    前編 - GOLDEN AGE ~追跡屋TAG~
    ichiya-hando
    ichiya-hando 2018/02/02
    今日から連載開始しました