これまで7回にわたり「勉強が続く! わかる! 『ビッグデータ』時代の家庭学習」の記事を連載してきました。それを通して、子どもたちの学習記録を活用して、家庭学習がどのように変わったのかをお伝えしてきました。今回は、最終回。ベネッセ教育総合研究所カリキュラム研究開発室長の中垣眞紀が、進研ゼミの教材制作の担当者を取材して、教育におけるビッグデータ活用の「現在」と「未来」についてまとめます。 Q.進研ゼミをデジタル化したのはなぜですか? —進研ゼミは、自律的に学習できるようにするために「個別化」を考え、工夫しつづける歴史をたどってきました。かつての教材は全国一律でしたが、今は学校の教科書の内容と進度に合わせて教材を届けています。さらに、教科ごとに教材の難易度を複数パタンそろえ、子どもが選べるようにしています。また、中学生向けの講座では、都道府県の入試傾向に合わせて問題を作り分けています。 —このよ