ギリシャのチプラス首相は1日、EU=ヨーロッパ連合からの金融支援が終了してから初めてテレビ演説を行い、今月5日の国民投票について、財政緊縮策の受け入れに反対する票は「EU側への強い圧力になる」として国民に反対票を投じるよう改めて呼びかけました。 ギリシャのチプラス首相は1日午後、金融支援が終了してから初めてテレビ演説を行い「われわれは交渉の席に最後まで座りつづける」と述べ、財政緊縮策の一部修正を求めるギリシャ側の提案に対して、ユーロ圏側から前向きな答えがあれば、直ちに対応する考えを示しました。 その一方で財政緊縮策の賛否を問う国民投票についてチプラス首相は予定どおり今月5日に行うとしたうえで「反対の票を投じてもギリシャがヨーロッパから離れるわけではない。むしろ受け入れ可能な合意に向けてEU側への強い圧力になる」と述べ、国民に対して緊縮策の受け入れに反対票を投じるよう改めて呼びかけました。