イグ・ノーベル賞を受賞した実験 2017年1月に日本語版が発刊された『クラウド時代の思考術』(ウィリアム・パウンドストーン著・青土社)の第1部は、なんともマヌケな銀行強盗のエピソードから始まっている。 彼は真っ昼間に二つの銀行を襲ったが、マスクをしていなかったため、監視カメラに素顔がバッチリと撮影されていたのだ。 警察はカメラの映像をニュースで流し、程なく通報があって容疑者宅で逮捕。容疑者は信じられない様子で、警察に次のように話したという。 「おかしいな、ジュースを塗ったんだが」 どうやら彼は、レモンジュースを見えないインクと勘違いしていたようだ。あなたも小学生のときに、レモン汁を絞って「あぶりだし」の実験をしたことがあるはずだ。レモン汁で書いた文字は、火であぶると浮かび上がってくる。それを知っていた銀行強盗は、レモンジュースを顔に塗れば、監視カメラに顔が映らないと考えた。 彼は「刑務所に
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