"● 前に書いた気がするけど、付き合いはじめのときに交換していた手紙があって、その中の1通には「お互い爺さん婆さんになっても一緒にいようね」なんて書いてあるわけですよ。もともと「自筆の手紙」というメディアに弱い人間であるうえに、こんな内容だから、まあ泣く。泣かざるを得ない。 ● その一方で、今日みたいな連休は地元でデートでもしてるんだろう、それでまもなく結婚して夫婦生活を営むことになるんだろうと思うと、それはもうすさまじい憎悪の念が湧き上がってくる。世の中の風潮として、男がこうやっていつまでも恨みがましいことを書くのはいさぎよくないという空気があるけど、僕はそれはおかしいと思う。昨今「女のくせに」という言葉が差別に当たるのであれば、同様に「男のくせに」というのも差別だと思う。男だって恨みがましい気持ちはあるのです。 ● そういう意味で言うなら、僕は彼女を一生恨み続けるし、彼女には人の人生を