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ブックマーク / brighthelmer.hatenablog.com (9)

  • 「政治の季節」の過ごし方【追記あり】 - 擬似環境の向こう側

    【注】趣旨がうまく伝わっていない箇所と誤った箇所とがあったため、追記しました(2015/8/7) 「事実」による印象操作 『朝日新聞』の富永格特別編集委員のツイートが炎上した。NHKなどのメディアでも報道され、富永氏はツイートを削除している。 朝日新聞社によりますと、特別編集委員は今月2日、ナチス・ドイツのカギ十字の旗などを掲げた人たちのデモ活動の写真を掲載したうえで、「東京での日人の国家主義者によるデモ。彼らは安倍首相と彼の保守的な政権を支持している」などと英語で書き込みを行ったということです。 (出典)朝日新聞特別編集委員 不適切ツイートで謝罪 ただし、富永氏がツイートを削除したことに対する反発も強い。富永氏の書き込みは事実であり、削除したことによってデマだという印象が広がってしまったというのだ。そのため、富永氏にツイッターで苦言を呈した『朝日新聞』の武田肇記者に対して激しい抗議が行

    「政治の季節」の過ごし方【追記あり】 - 擬似環境の向こう側
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    idejunp 2015/08/08
  • ポジティブ・フィードバックの誘惑 - 擬似環境の向こう側

    「表現の自由」はなぜ必要か 昔、ぼくがまだ大学院生だったころ。大学のゼミで「表現の自由」はなぜ必要なのかを議論したことがあった。 ぼくは「表現の自由」や「言論の自由」は基的人権の一部であり、それは不可侵だと主張した。しかし、たとえば戦争などの緊急事態にあるとき、国家はどこまで人権を保証することができるだろうか?戦争が始まってしまえば勝利こそが最優先課題であり、とにかく国民の一致団結が不可欠である。そうした状況下では国民の士気を損なうような言論は制限されてしかるべきではないか?そのような主張にぼくはうまく応えることができなかったように思う。 情報システムとしての国家 この問題について、ぼくがこれまでで最も強い説得力を感じたのが、カール・ドイッチュが『ナショナリズムと社会的コミュニケーション』で展開している議論だ。ちょっと堅苦しい言葉が並ぶけれども、ここで言っていることは難しくはないと思う。

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    idejunp 2013/11/18
  • 申し訳ありませんでした。 - 擬似環境の向こう側

    先日アップしたエントリに重大なミスが含まれていたので削除した。偏見を助長するようなエントリを書いてしまったことを痛烈に反省している。当に申し訳ありませんでした。 問題があったのは以下の部分だ。 2012年度の犯罪白書によれば、2011年の一般刑法犯検挙件数は46万2873件、うち外国人の検挙件数は2万401件。割合にすれば4.4%となる。また、一般刑法犯検挙人員で言えば、総数30万5,951人のうち外国人は1万981人。割合にすると3.6%だ。ましてや、永住外国人の犯罪ともなれば、その割合は半分以下になる。つまり、日での犯罪の圧倒的多数は日人の手によるものだ。 日の日人と外国人(3ヶ月以上在住)を合わせた総数は1億2837万人で、うち外国人は198万人。割合にすると1.5%だ。上で紹介した数字と比較すれば、確かに日人よりも在日外国人のほうが犯罪に手を染める可能性は高いと言える。

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    idejunp 2013/11/04
  • 犯罪と差別の「一般化」 - brighthelmerの日記

    2013-11-03 犯罪と差別の「一般化」 昨日、ネットを見ていたら、こんなニュースがあった。「通称」悪用して端末不正売買 容疑の韓国人を逮捕 ああ、これで「在日特権」などと言いたがる人は鬼の首を取ったかのように大騒ぎするんだろうな、ということが頭に浮かんでウンザリした。 どんな集団であれ、善人もいれば悪人もいる。なので、ある個人の犯罪行為によってその人物が帰属する集団を攻撃するというのはやはりおかしい。日国内で日人が犯罪行為を行ったさい、日人という属性を問題視する人はあまりいない(すぐに在日外国人のせいにしたがる人は多いが)。だが、外国籍であれば同じ国籍の人全体が批判の対象にされがちだ。 もちろん、これは日に限った話ではなく、外国でも移民や少数民族の犯罪は過剰に注目を集めがちだ。先日、ギリシャのロマ集落で起きた「誘拐」事件にしても、あの事件をきっかけに行方不明の子どもが続々と発

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    idejunp 2013/11/04
  • 「繊細チンピラ」考 - 擬似環境の向こう側

    先日、このサイトで「繊細チンピラ」という言葉が用いられ、またたく間にネットの流行語になった。たとえば、このエントリやこの話に対して、さっそく「繊細チンピラ」という言葉が用いられている。正直、あまり感心しない表現ではあるが、以下ではこの言葉について少し考えてみたい。 「繊細チンピラ」が発生する大きな要因は、メッセージの誤配にあると言ってよい。通常、対面的な状況では、われわれはそれなりに話し相手に気を遣いながらメッセージを選んでいる。子どもが出来なくて長年苦しんでいる人に、子育ての苦労話などを延々とする人はおそらく無神経の部類に入るだろう。そういう話は避けて、子どもとは全く関係のない話をしておいたほうが無難だ。 ところが、ネット上での情報発信は、不特定多数に向けて行なわれる。フェイスブックのような限られた範囲でも情報発信でも同様で、「友だち」の数が増えるほど特定の人だけに向けてメッセージを発信

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    idejunp 2013/11/04
  • 炎上と監視社会 - 擬似環境の向こう側

    9月になり、多くの学校では夏休みが終わった。 この夏を振り返ると、なんというかブログの炎上が多かった。学生が学校に戻り、下らない写真をアップする暇もなくなれば炎上も減っていくかもしれない。 それは措くとして、すでに数多く指摘されているように、これらの騒動は二つの観点から考えることができる。一つは「バカが増えた」という見方。そしてもう一つは「バカが可視化された」という見方だ。この二つの見方は必ずしも矛盾するものではないが、結果としては対立することが少なくない。 対立する理由の一つは、対処法が変わってくるからだ。前者の観点からすれば、バカがこれ以上増加するのをい止めるためには制裁が必要だということになる。バカを見つけたら、みんなで痛めつけて模倣者が出ないようにすることが重要だというわけだ。 他方、後者の観点からすれば、制裁というよりも寛容さが必要だという結論になりがちだ。昔も今も、これからも

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    idejunp 2013/11/01
  • ネットで炎上しないために - 擬似環境の向こう側

    一時は沈静化していたようにも思うのですが、最近になってまたネットの炎上が相次いでいます。そこで、以前、学生に配布するために作ったマニュアルの簡易版をアップすることにします。2年ぐらい前に作ったものなので、内容的には古くなっている部分もありますが、現在でもだいたいは妥当するのではないかと思います。 炎上を引き起こすような人自身がこの過疎ブログを見る可能性は皆無に近いと思うのですが、教員等の方が学生に指導なされるさいに参考にしていただければ幸いです。 どのような書き込みが炎上するのか 炎上するきっかけは、大きくわけて以下の4つのパターンに分類できる。 (1)悪事の告白 飲酒運転、キセル乗車、バイト先でのいたずら、未成年の喫煙・飲酒、違法ダウンロード、他人の写真のアップロード、カンニングなどの違法行為/反社会的行為の書き込み。これらのケースでは、炎上した後に「冗談だった」という言い訳がなされるこ

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    idejunp 2013/08/18
  • マイノリティを「代弁」すること - 擬似環境の向こう側

    このまとめ(『彼女たちの売春(ワリキリ)』(荻上チキ著)への違和感)を読んだ。 ぼくは『彼女たちの売春(ワリキリ)』は良いだと思ったが、やはりこういう感想を持つ人たちもいるんだな、というのが正直なところだ。そこで、ここでは以前からぼくが悩んでいることについて書いてみたい。なお、ここでの話は、売春に限らず一般的なマジョリティとマイノリティとの関係についてのものである。 マジョリティ/マイノリティの3タイプ 話を単純化するために、ここでは3つの立場に限定して書いてみる。ここで言うマジョリティ、マイノリティは権力関係に基いて決まる。なので、数の上では少数派でも権力を持っていればマジョリティだし、多数派でも抑圧されていればマイノリティである。 A:マジョリティに所属し、マイノリティの抑圧に加担している B:マジョリティに所属しているが、マイノリティの境遇に同情的 C:マイノリティの当事者 さて、

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    idejunp 2013/06/19
  • お父さんが語る売春 - 擬似環境の向こう側

    広末涼子主演の映画に『バブルへGO!』(2007年)という作品がある。広末が演じる主人公がバブル時代の日にタイムスリップし、そこで日経済をめぐる大きな陰謀に巻き込まれる…というストーリーである。 タイムスリップした先の時代で、広末は若き日の父親(阿部寛)と遭遇する。当初、広末が未来から来た自分の娘だと知らない阿部は、彼女を口説こうとする。ところが、広末が自分の娘だと知った瞬間、阿部は彼女に純潔を説くのである。 このような阿部の態度は、はっきり言って偽善的である(だからこそ笑いを誘う)。要するに「世間一般の女性は自分自身が遊べるように性的にオープンであったほうが良い。ただし自分の娘は除く」ということなのだから。 しかし、ここまであからさまではなくとも、こうしたダブルスタンダードは様々なところに見出されるし、消滅させることはたぶん無理だ。 さて、ここでようやく題に入る。テーマは売春である

    お父さんが語る売春 - 擬似環境の向こう側
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    idejunp 2013/06/19
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