昨年の出版界は、1年を通してあまり良いできごとがなかった。 雑誌の発行部数は減り続け、廃刊も相次いだ。書籍もベストセラーが出ず、ミリオンは土壇場で大量に増刷した「聞く力」以外なかった。 理由ははっきりしている。インターネットだ。インターネットが出現したことによって、人々が本にお金を払うことでしか手に入れることのできなかった情報を、インターネットからほとんどただで手に入れられるようになったのだ。 その一方で、書籍の電子化には少なからず動きが見られた。楽天のKoboとAmazonのKindleがスタートして、多くの出版社が電子書籍の出版に前向きに乗り出した。 しかしながら、電子書籍の市場はいまだ大きなビジネスを生み出せずにいる。電子書籍を読むのは電子ガジェットに敏感な人々ばかりで、一般の人々にまでリーチするには至っていない。そのため、紙の書籍と比べると売り上げは桁違いに低い数字にとどまってしま
![[無料記事]文筆家がインターネット時代を生き抜く方法(4,822字):ハックルベリーに会いに行く](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/48b59640416343e06374f1498c1e8a2676eb2666/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimg.cdn.nimg.jp%2Fs%2Fcomch%2Fchannel-icon%2Foriginal%2Fch933%2F4807671.jpg%2F512x512l_FFFFFFFF%3Fkey%3D52c258c37dd242298689d2ce0527074b01ca709da06d3e7d9cb32d4f1b4832b0)