海外メディアによる映画の年間ベストは、音楽の年間ベストほど役には立たない。正確に言うなら、音楽の年間ベストほど「すぐには」役には立たない。 当たり前のことを当たり前に指摘しておくが、海外の映画であれば、そもそも日本の劇場に輸入されるまでのタイムラグがあるし、いわゆる邦画であっても、劇場での上映を逃せばソフト化されるまでの期間、人は何をも語ることができないのだ。だから、どれほど海外メディアのベスト・リストを眺めたところで、「2015年はこんな年だった」という総括の肴になるのがリストの半分、残りの半分は来年の鑑賞計画を立てる上での参考になるに過ぎない。21世紀の今日においても、もっとも面白い映画をもっとも早く観るには、やはり、映画館に通うほかないのである。 だから、ここ日本での「時差」を考慮するのであれば、海外メディアが選ぶ「2014年後半のベスト」と「2015年前半のベスト」を一定のルールで
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