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ブックマーク / cinemaguide.hatenablog.com (5)

  • 2015年の映画 年間ベスト・リスト - 饒舌映画ブログ

    海外メディアによる映画の年間ベストは、音楽の年間ベストほど役には立たない。正確に言うなら、音楽の年間ベストほど「すぐには」役には立たない。 当たり前のことを当たり前に指摘しておくが、海外映画であれば、そもそも日の劇場に輸入されるまでのタイムラグがあるし、いわゆる邦画であっても、劇場での上映を逃せばソフト化されるまでの期間、人は何をも語ることができないのだ。だから、どれほど海外メディアのベスト・リストを眺めたところで、「2015年はこんな年だった」という総括の肴になるのがリストの半分、残りの半分は来年の鑑賞計画を立てる上での参考になるに過ぎない。21世紀の今日においても、もっとも面白い映画をもっとも早く観るには、やはり、映画館に通うほかないのである。 だから、ここ日での「時差」を考慮するのであれば、海外メディアが選ぶ「2014年後半のベスト」と「2015年前半のベスト」を一定のルールで

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    idejunp 2015/12/27
  • ジョージ・ミラー監督『マッドマックス 怒りのデス・ロード』 - 饒舌映画ブログ

    『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(Mad Max: Fury Road, 2015) ジョージ・ミラー 6月27日に劇場で観て以来、改めてこの『マッドマックス 怒りのデス・ロード』をソフトで再見して思ったのは、これはジョージ・ミラーにとっての「完全映画」なのではないか、ということである。 補足が必要だろうか。アンドレ・バザンが1946年の論考「完全映画の神話」で述べるところによれば、映画とは観念上の現象であり、その観念は「プラトンの時代から、人々の頭の中に完全な形で存在していた」とされる。この説に倣えば、映画は第七芸術としての「純粋映画」から出発して少しずつ「進化」しているのではなく、むしろ、そこで「進化」などと呼ばれる技術的発展に伴い、その起源たる完全映画へと「回帰」しているのである。 アメリカン・ニューシネマからの影響が色濃い1979年の『マッドマックス』の頃はともかく、1981

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    idejunp 2015/12/09
  • 2010年代の今のところのベスト映画(海外メディ選出作品まとめ) - CINEMA GUIDE BLOG

    2014-12-31 2010年代の今のところのベスト映画海外メディ選出作品まとめ) 2010-2014 レオス・カラックス ノア・バームバック ウェス・アンダーソン ジョナサン・グレイザー コーエン兄弟 アスガル・ファルハーディー アッバス・キアロスタミ デヴィッド・フィンチャー スパイク・ジョーンズ リチャード・リンクレイター ヨルゴス・ランティモス ジョシュア・オッペンハイマー テレンス・マリック ポール・トーマス・アンダーソン ジャック・オーディアール アブデラティフ・ケシシュ しかし、ディケイドの折り返し地点でカルチャーを振り返る習慣って、絶対に『ピッチフォーク』以降のものだよなあ、よほどアクセスが稼げるのだろうなあ、ウェブになっても売れるのはリストものだけかあ、などといろいろなことを思いつつ、しかし、あまりにも早いスピードで移ろっていくシーンを俯瞰するのに、すでに「10年」と

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    idejunp 2015/11/01
  • デミアン・チャゼル監督『セッション』 - 饒舌映画ブログ

    『セッション』(Whiplash, 2014) デミアン・チャゼル 星野源だの福山雅治だの、あるいは売り出し中の無味乾燥なギター・ロック・バンドのベーシストなんかを「変態」と呼ぶ文化には苦笑すら浮かべられぬような人間からすれば、この『セッション』(Whiplash, 2014)という映画を「狂気」呼ばわりするにはかなりの無理がある。 まず、退屈になりがちなライブ・シーンにアクセントをつけるためとはいえ、ブラスの音に合わせてショットがリズミカルに切り替わる稚拙な編集を見て、いったい人はどんな「狂気」をそこに感じればよいのだろうか。あるいは、マジでヤバい教官だと予告で煽りに煽っておきながら、実際には体罰と差別的な罵倒という極めて古典的なスパルタに留まる教官の男を見て、そこにいかなる「狂気」をも見いだせないことにどうして苛立たずにはいられようか。また、不自然なまでにきれいに並べられたスティックを

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    idejunp 2015/11/01
  • ゼロ年代の映画 ベスト・リスト - 饒舌映画ブログ

    ゼロ年代。あらゆるジャンルで状況の細分化、興味の拡散が取り返しのつかないレベルで進行した(少なくとも、そのことに確認的に言及できるようになった)ディケイドである。今やわれわれは、SNSのタイムライン(=鏡)に向けて話しかけ、ただ虚しくすれ違うばかりだ。実際のところ、映画においてもそれは同じようで、以下のベスト・リスト群を眺めてもらえば分かると思うが、「これは当に同じディケイドについてのベスト・リストなのだろうか?」と思わず疑ってしまうほど、それは中心らしい中心を欠いている。 ポール・トーマス・アンダーソンの『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』以外にマスターピースは生まれなかったとでも言わんばかりの誇らしげなリストがある一方、ポール・トーマス・アンダーソンなど眼中にない、ゼロ年代はデヴィッド・リンチが『マルホランド・ドライブ』を生み、そこで終わった、とでも言いたげなリストもある。何かが欠けてい

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    idejunp 2015/11/01
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