全国ロードショーと言いながら、東京の封切り時には東北では上映館が1館もなかった映画「鈴木先生」がようやっとこの地にもやってきた。まあそれでも扱いはひどくて、上映は午前に1回、レイトショーが公開初日と週末(金曜日)の2回だけ。来週は午後3時からになって2週間で終了、というかなりの冷遇のされ方だけど、まあドラマそのものが地上波では1年以上遅れて放送、ということを考えれば映画館で見られるだけマシなのだろうと思う。 ことのはじまり ところで、この映画に関して、町山智浩氏が漫画「鈴木先生」を連載していた「漫画アクション」誌に載せたコラムを、自身のブログの2月19日付けエントリとして掲載していた。 ところが映画『鈴木先生』を観て驚いた。 シナリオは完璧だった。わずか100分前後に、複雑で緻密な原作の要素を余さず収めている。 でも、撮り方(カメラ割り)がまったくダメ。 どうして原作漫画のコマ割りを尊重し