印刷 海賊版アダルトDVDをめぐる高額訴訟の流れ インターネットオークションなどでアダルトDVDのコピー品を販売し、警察に摘発された人や店に対し、制作会社側が「著作権を侵害された」として高額の損害賠償を求めて提訴する動きが出てきた。海賊版DVDの販売が後を絶たず、制作会社側が抑止効果を狙うためだ。「小遣い稼ぎ」感覚の違法行為の代償は高くつきそうだ。 秋田県の40代の消防職員は4月、制作会社3社から損害賠償請求を東京地裁に起こされた。賠償額は提訴時で約4700万円、後に約9千万円に増額された。 職員は海賊版DVDをネットで購入し、自宅でコピーしてネットオークションに出品。2007〜09年に約1万枚を723万円で販売したとされる。09年11月、警視庁に著作権法違反容疑で書類送検された。 職員は同庁の調べに「借金返済のため金が欲しかった。出品したのはアダルトDVDで、ほかの人も出品してい