「畑が地雷原に!」。中国では5月、こんな見出しの記事が新聞各紙を賑わせた。日本でもテレビなどで報じられた、「スイカの爆発」である。だが実は、これは“氷山の一角”。中国ではあちこちでいろんなモノが爆発し、在中国の日本人の一部では往年の名作アニメのタイトルをもじって「チャイナボカン・シリーズ」なんて呼ばれているとか。さてさて、どんなものが爆発しているのか。ジャーナリストの吉村麻奈氏が報告する。 * * * 収穫前のスイカが次々と爆発したのは、江蘇省鎮江市や河北省保定市。畑に散布した成長ホルモン剤などの量が多すぎたために破裂し、中身が飛び散ったと見られているが、中国では果物や野菜の爆発が次々に起こっている。 例えばトマト。5月20日、福建省福州市の男性が、市場で買って水洗いをしたとたん次々に爆発。男性は「スイカと同じく成長ホルモン剤の影響ではないか」と、あわててマスコミに通報したという。 山東省