恋や仕事を多く描いてきた女性向けの漫画に、新たな潮流が生まれている。結婚制度への疑問やジェンダー、女性の生き方など幅広い社会問題を取り込み、多様性が花開いている。ステレオタイプから女性を解放しているとも言えそうだ。 「夫は今夜、恋人と過ごしてる」 旅行や外食に一緒に出かける仲良し夫婦だけれど、セックスレス。そして夫は妻公認で「婚外恋愛」をしている――。月刊誌モーニング・ツーで連載中の「11(いい)22(ふうふ)」は公認不倫を題材に「恋愛と結婚は両立するか」を問い直す意欲作だ。 作者の渡辺ペコさんは「恋愛や結婚に幻想を持つのではなく、個人としてどう折り合いをつけていけるのかを考えた。私も少女漫画が大好きで模写もたくさんしたが、『ロマンスで終息』にはついていけないな、という気持ちもあった」と話す。 近年目立つのは、こうした結婚制度や男女の不平等を問う作品だ。海野つなみ作「逃げるは恥だが役に立つ
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