「何も所有しないIT」が大きく進展しそうだ。何のことかというと、サーバーサイドはパブリッククラウドを活用し、クライアントサイドは従業員のパソコンやスマートフォンを活用する、そんな情報システムの在り方のことだ。実は、この話は既に何度か書いているのだが、夏の電力不足への対応のため、そのトレンドが一気に加速しそうな雲行きなのだ。 念のために書いておくが、すべての企業がすべてのサーバーや端末を所有しなくなるといった極論を言っているわけではない。そうではなく、パブリッククラウドや従業員所有の端末を企業の情報システムの構成要素とするという発想が当たり前のものになり、その類の案件、商談が多数発生しつつあるということだ。 BCP上の観点や節電対策から、パブリッククラウドの活用、あるいはITベンダーの提案が不可欠であることは前回の「電力不足の暑い夏、クラウドで局面の打開を」で詳しく書いた。今後は計画停電や2
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