突然ですが、一般的に「産婦人科医の漫画」と聞いて、『コウノドリ』を連想しない人は居ないはずです。 それにも関わらず、このブログでは『コウノドリ』をメインで取り上げたことは殆どありません。 なぜなら『コウノドリ』はそれ自体で完成していますし、 私より遥かに偉い先生の監修も入っているので、私が茶々を入れる隙がないのです。 しかし産婦人科医としてこのテーマは避けて通れない、それでいて『コウノドリ』以上の題材が無いテーマが1つあります。 それが、子宮頸がんに関する話です。 子宮頸がんはワクチン・がん検診によりかなり高い確率で予防できるにも関わらず、 それらが普及していないため先進国の中で日本だけがぶっちぎりで発症率が高い病気として知られています。 そんなわけで本日は子宮頸がんとHPVワクチンについて解説しましょう。
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