中堅中小企業を対象としたクラウド型ERP(統合基幹業務システム)の新規投入や機能強化が相次いでいる(表)。 富士通と富士通マーケティングは2016年9月30日、ERP製品「GLOVIA iZ(アイズ)」を発表した。年間売上高100億~1000億円の企業向けERP「GLOVIA smart」の後継製品で、10年ぶりの刷新となる。オンプレミス版に加えてSaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)版を提供する。 ミロク情報サービスは8月に、売上高100億円以下の企業向けのクラウドERP「MJSLINK NX-I for IaaS」を提供開始。クラウド会計ソフトのfreeeは6月に、中堅中小企業を対象にサービスを強化し、「クラウドERP」のコンセプトを実現していく方針を示した。 調査会社の矢野経済研究所は8月に発表したERP市場動向に関する調査で、「システム導入のスピードや導入後の柔軟性、コスト効