国内初鉄の地上炉跡、壱岐・カラカミ遺跡から 弥生後期、精錬か [長崎県] 2013年12月15日(最終更新 2013年12月15日 00時32分) カラカミ遺跡で見つかった鉄を生産した地上炉の跡=14日、長崎県壱岐市 長崎県壱岐市教育委員会は14日、弥生時代の環濠集落跡「カラカミ遺跡」で、弥生時代後期(紀元1~3世紀ごろ)に鉄を生産した地上炉跡が国内で初めて見つかったと発表した。大陸からの素材を加工し、本土に鉄器などを供給する中継地だったとみられる。弥生時代では確認されていない精錬炉跡の可能性もあり、宮本一夫・九州大教授(考古学)は「弥生時代の鉄器生産技術や交易を知る上で貴重な発見」と話している。 市教委によると、炉跡は少なくとも6基。保存状態の良い地上式の1基は竪穴住居内にあり、粘土の壁や赤く焼けた土が残っていた。炉の大きさは推計で直径約80センチ。国内で確認されている、地面に穴を掘った