結着剤を利用したローストビーフを製造し、京都吉兆(京都市右京区)や自社で販売していた丹波ワイン(京都府京丹後町)の食肉加工の男性責任者(39)が、岡山県高梁(たかはし)市内の山中で遺体で発見されていたことが18日、わかった。京都府警南丹署によると、遺書のようなものが発見されており自殺とみられる。 丹波ワインによると、男性は食品衛生管理者の資格を持ち、同社の食肉加工の責任者だった。11月19日に同社の社長(41)とともに、結着剤の利用の可否を確認するため南丹保健所に行き、食品衛生法違反を指摘された後、同21日から出社せず、家族が同署に捜索願を出していた。今月8日に遺体で見つかった。 社長は「問題発覚後に『君だけの責任ではないので一緒にがんばろう』と話をしたときにはうなずいてくれていたので、こういう結果になり残念」と話した。