■『僕の妹は漢字が読める』の中国語版■ 『きらりん!おぱんちゅおそらいろ』も『閃閃亮!小褲褲天藍色』にするとまだ耐えられる。 王府井書店で『僕の妹は漢字が読める』1巻の中国語版「我的妹妹会认汉字」を見つけました。中国語簡体字版のタイトルは『我的妹妹会認漢字』。単純な装幀のせいで家に帰ってネットで確かめるまで海賊版かもという危惧が消えなかった。 紙質もなんだか粗いし、1ページずつめくれないし正規版にしては作りが雑だ。海外小説では翻訳の上手い下手よりも表紙の絵がダサいとかダサくないとか外見が先に評価され、あまりにガッカリな出来だと冗談半分に海賊版が疑われるが、本作もそれにあてはまる。本当にめくりづらいったらありゃしない。 日本でこの小説が出たときはレビューサイトとかで話題になってたし、けっこう気にはなっていて日本に帰った時買っておこうと思ってたんですが結局買えず仕舞い。まさか中国語版を先に読む
デザインと見た目は、だいたい同じような意味で使われている。 だから見た目という意味で、デザインって言葉を使う人は、デザインなんかは好き好きでしょうというような発言をする。そういう人とは別に、意匠や構造なども含めてデザインとして捉えている人もいる。この二者が、日常会話するのはなんら問題ないんだろうけど、仕事を一緒にするとなると、かなり厳しいことになる。 実際、デザインという言葉に対する認識の違いによって、この世の中に生まれたダサイ商品は多いと思う。 見た目の意味でデザインを使っている人が認識を改めようと思えば、なんだかんだで一時間程度読んだり考えたりすればすむことなんだけど、普通は大人になって言葉の定義について考え直そうとは思わない。あとこれまで間違った定義を基準にものを考えてきたから、新しい知識を元にして考えるのが難しいというのもあると思う。人間だれしも難しいことは嫌いなのだから、知識はあ
ジュウシマツのラブソングにハダカデバネズミの挨拶、 人間の赤ちゃんの鳴き声、大人たちが話す言葉。 コミュニケーションの手立てである言葉の起源を探ることで、 小さな頃から追いかけてきた、こころの謎に迫る。 高井ジロル(以下、●印) 先生は、小鳥の鳴き声に文法を見出したんですよね。 岡ノ谷一夫(以下、「——」) 僕が研究対象にしているジュウシマツの鳴き声は、短く鳴く「地鳴き」と、2~数十秒続く「さえずり」(歌)に分けられるのですが、求愛のときにだけ歌うこの歌が複雑なオスほど、メスをひきつけることがわかっています。 ジュウシマツの歌う歌自体には意味はないけれど、ある音のかたまりを一定の順序で組み合わせるという構造は持っている。この構造を「歌文法」と呼んでいるんです。 ●鳥に文法があるなんて面白いですね。ところで、ジュウシマツのラブソングは、求愛行動のためだけなんですよね。僕は人間みたいに「いっし
罵倒のようなやりかたにも使いかたがある。誰かを罵倒することで、その人の背中を強力に後押しするような効果を期待することもあるし、同じ罵倒のやりかたであっても、誰かを徹底的に否定してみせることで、その人から抵抗の意思を奪い去るような効果が期待できることもある。 海兵隊の教官は新兵を罵倒する 海兵隊訓練教官の罵倒を集めた記事を読んだ。 テレビ番組でときどき紹介される海兵隊の訓練風景は恐ろしいけれど、文章として罵倒の言葉だけを取り出すと、訓練教官をやっている人は、罵倒であっても相当に言葉を選んでいるのだろうなと思う。 訓練教官の罵倒は、読んでいて面白い。新兵に対して、何か「できなかった」ことを叱るのではなく、新兵ごとに到達点を仮想して、「やらなかった」ことを叱る。同じ「できない」を表現するにしても、結果を叱れば「お前は無能だ」というメッセージを送ることになる。できたはずの到達点を仮想して、そこに到
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