社会的には「働き方改革」の概念が浸透した今もなお、霞が関の中央省庁では、古い仕事の仕方が残り、多くの官僚たちが長時間労働を余儀なくされている。その働き方に心を痛め、個人の立場で任意団体「官僚の働き方改革を求める国民の会」を立ち上げ、今年6月に行ったアンケート調査で、官僚とその家族たちから1000を超える切実な声を集めたのが廣田達宣さん。廣田さんの主張に賛同し、官僚の業務効率化に対する協力姿勢を打ち出す国会議員も各党から出てきているなど、活動は少しずつ実を結びつつある。「外部発・霞が関働き方改革」を推進する廣田さんに、思いや狙いを聞いた。 「妻から言われました。『子どもは諦めます。でも、あなたが倒れたら私が頑張るからね。いつ仕事に行けなくなっても大丈夫だから、無理しないで』」 「平日は、お母さんに学校のことを話したり、一緒に夕ご飯を食べたり、お風呂に入ったりすることができません。もっと一緒に