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ブックマーク / www.ryoanna.com (122)

  • 熊野古道 - 小雲取越 - RyoAnna

    きっかけは病院の待合室だった。子供を病院に連れて行ったときのこと。待合室に置いてあった雑誌を何気なく手に取った。タイトルは「泣ける日の絶景88」。その中の一枚、熊野の写真に目を奪われた。 その写真は山のいただきが何層も重なり、手前の濃紺から奥の空色まで、恐ろしく綺麗なグラデーションを描いていた。いつかこんな写真が撮りたい。そう強く感じた。 あれから5ヶ月が経ち、熊野を訪れた。名古屋から行くと、和歌山の新宮駅まで高速バスで約4時間。そこから熊野古道の入り口まで路線バスで約1時間だ。 今回歩いたのは、熊野古道の小雲取越ルート。 小雲取越は西の「小口」から登るルートと、東の「請川」から登るルートがある。私が選んだのは請川から登るルートで、目的の「百間ぐら」までは歩いて約3時間の道のりだ。 請川から登る際は入り口に注意して欲しい。和歌山観光協会の拡大マップでは、国道165号から北に曲がる道が入り

    熊野古道 - 小雲取越 - RyoAnna
    ikeit
    ikeit 2017/09/13
  • アザーカット - RyoAnna

    8月からInstagramの更新を止めている。Instagramに使う時間を別のことに当てたいというのが主な理由だが、困るのはブログに載せられなかった写真だ。単体で見ると悪くないが、記事の流れには合わなかった写真。いわゆるアザーカットだが、その行き場がなくなったのだ。 ということで、今回は8月のアザーカットをアップしたい。 最近、パンケーキレンズのXF 27mmが気になっている。X-Pro2を選んだ理由は光学ファインダーだったが、レンズの鏡筒が長いと視界に入って邪魔になるのだ。だからEVFを使っているが、やはりスナップはOVFのほうが気持ちいい。素通しのガラスで世界を覗くあの感覚を、もう一度取り戻したい。 撮影カメラ FUJIFILM X-Pro2 FUJIFILM XF 16-55mm F2.8 Carl Zeiss Touit 2.8/50M SIGMA 30mm F1.4 EX DC

    アザーカット - RyoAnna
    ikeit
    ikeit 2017/09/12
  • 夕立ち - RyoAnna

    仕事を終えて電車に乗ると、雨が突然、激しく降ってきた。大粒の雨が窓ガラスを打ち、スマホを見ていた乗客が皆、顔を上げて外の様子を伺う。 駅に着くと雷が鳴っていた。雨脚はさらに強くなり、真っ暗な空に稲が走る。改札で雨宿りしていた乗客は、雷の暴力的な音に怯えて、肩を震わせた。 改札で待っていたのは20分ほどだろうか。長いようで短かった夕立ちが通りすぎ、来そこにいた太陽が顔を出した。光が雲を照らし、空を鮮やかに染める。 そして雨が上がり、虹が出る。 出来すぎた劇を見ているようだ。 撮影カメラ FUJIFILM X-Pro2 FUJIFILM XF 16-55mm F2.8

    夕立ち - RyoAnna
    ikeit
    ikeit 2017/09/11
  • FUJIFILMのカメラでSIGMAのレンズを使う - RyoAnna

    CanonからFUJIFILMにカメラを移行したが、その後もCanonで使っていたSIGMAのレンズが忘れられなかった。あのとろけるようなボケを、FUJIFILMのレンズでは再現できなかったのだ。そこで、K&Fのマウントアダプタを購入し、まだ持っていたSIGMA 30mm F1.4 EX DC HSMで撮ってみた。 冒頭の写真はX-Pro2とSIGMAの組み合わせで撮ったもの。オートフォーカスは使えないが、マニュアルフォーカスのピーキング機能は使える。 比較のために、下の写真はFUJIFILMのXF 23mm F1.4。 下の写真はFUJIFILMのXF 16-55mm F2.8。 正直、愛犬が可愛すぎてあまり比較になっていないが、よく見るとFUJIFILMのボケは角があるように感じる。 ここからはX-Pro2とSIGMAの組み合わせで撮った写真。特に最初の2枚にSIGMAの特徴が見られる

    FUJIFILMのカメラでSIGMAのレンズを使う - RyoAnna
    ikeit
    ikeit 2017/09/10
  • はてなブログフォトコンテスト2017年夏(本番) - RyoAnna

    「夏の空」 毎年夏に開催されている、はてなブログのフォトコンテスト。今年は8月下旬になってもアナウンスがなかったので、開催されないものだと思っていた。だから自主的に夏の一枚を選んで記事にしたのだが、その数日後、公式に開催された。見事にフライングしたというわけだ。 私はその記事の写真で全力を出していたので、もう後がなかった。そうなるとアイデアで勝負するしかない。ということで、今年は冒頭の組み写真で応募することにした。タイトルは「夏の空」。 夏の空は天真爛漫だ。快晴、雷、夕立ち、夕映え。時には笑い、時には怒り、時には泣いて悲しむ夏の空。9月に入って陽が落ちる時間が随分と早くなった。この夏の空を撮れるのはまた来年。来年はもう少し我慢して、コンテストの開催を待とうと思う。 今週のお題「はてなブログ フォトコンテスト 2017夏」 撮影カメラ FUJIFILM X-Pro2 FUJIFILM XF

    はてなブログフォトコンテスト2017年夏(本番) - RyoAnna
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    ikeit 2017/09/09
  • 稲妻 - RyoAnna

    は撮れないと思っていた。動画で撮ってキャプチャするか、光る前からシャッターを開けておかないと、間に合わないと思っていたのだ。だが、閃光は意外と長く残っていた。稲が走ってからでも、連写すればある程度撮れる。今度は構図を工夫したいが、雷が多い季節はもう終わってしまった。また来年。 撮影カメラ FUJIFILM X-Pro2 FUJIFILM XF 16-55mm F2.8

    稲妻 - RyoAnna
    ikeit
    ikeit 2017/09/07
  • プロソリサーチセンター - RyoAnna

    愛知県春日井市の住宅街に突如現れる千鳥格子の建物。写真の左下にあるのは歯のオブジェで、ここは義歯の材料を開発しているプロソリサーチセンターの研究施設だ。 この千鳥格子はヒノキを組み合わせたもので、建物の中まで張り巡らされている。 設計したのは隈研吾建築都市設計事務所。この事務所の建築は格子のデザインに特徴がある。 ヒノキの格子は日中でもインパクトがあったが、陽が落ちると中から灯りが漏れ、幻想的な絵になるだろう。またの機会に。 撮影カメラ FUJIFILM X-Pro2 FUJIFILM XF 16-55mm F2.8 撮影地 プロソリサーチセンター

    プロソリサーチセンター - RyoAnna
    ikeit
    ikeit 2017/09/06
  • 花火をいつまでも - RyoAnna

    娘が中学に上がった途端、実家への足が遠のいた。子供が部活で忙しくなったのが主な理由だが、実はそれは建前で、当の理由は実家に頼る必要がなくなったからなのかもしれない。子供が休日に一人で出かけるようになると、親は随分と楽になる。 足は遠のいたものの、折を見て実家には連絡しているし、盆と暮れは必ず遊びに行く。盆は家の前で花火をするのが恒例で、私の父が近所の子供も呼ぶので、なかなか盛り上がる。写真は今年の盆に撮影したもの。 花火は来年の盆もやると思うが、その次の年は息子が中学に上がり、娘は高校生になる。それでも私の父は花火をやろうとするだろうし、息子も娘も誘えばやるような気がする。なんとなく、そういう子供に育って欲しい。 撮影カメラ FUJIFILM X-Pro2 FUJIFILM XF 16-55mm F2.8

    花火をいつまでも - RyoAnna
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    ikeit 2017/09/05
  • 絞る - RyoAnna

    X-Pro2のユーザーはスナップやポートレートを撮ることが多く、風景を撮るユーザーは少ないように思う。風景写真は解像度が重視されるせいか、フルサイズのカメラを使うユーザーが多い。そんな中、X-Pro2でも他のメーカーに引けを取らない風景写真を撮るユーザーがいる。@kenchi5555さんだ。 @kenchi5555さんは北海道の風景を撮っている方で、私はTwitterにアップされる写真を見る度に、そのスケールの大きさと綺麗さに圧倒されている。おそらく現像の技術にも長けていて、あのようなキレのある絵はPhotoshopを熟知していないと作れないのだろう、そう思っていた。 ところが先日、夕陽が綺麗だったのでX-Pro2で撮影したところ、今までにない雰囲気の写真になった。湿度が高く、空気は緩んでいたのだが、ちゃんと引き締まった絵になったのだ。違いはレンズの絞りにある。これまでXF16-55mmは

    絞る - RyoAnna
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    ikeit 2017/09/04
  • 命をかけるとき - 映画『太陽の蓋』を観て - RyoAnna

    私は名古屋に住んでいるが、東日大震災の影響は大きかった。地震が発生して3日後に関東で輪番停電が始まったが、それが仕事に影響して、毎日が多忙になったのだ。だから津波や原子力発電所の事故は直接影響はなかったものの、震災の衝撃は今でも色濃く記憶に残っている。 『太陽の蓋』は、福島第一原子力発電所の事故に焦点を当てた映画。地震後の電源消失から、4日後の4号機火災まで、当時の政府と東京電力の動きが如実に描かれている。演じているのは俳優だが、その実はドキュメンタリーで、事実に反した内容はまったくと言っていいほどないそうだ。 映画の中で菅首相は、福島第一原発の作業員に「命をかけて欲しい」と伝える。電源を消失し注水が止まった原子炉は、圧力が異常に高くなっていた。このままだと容器が爆発して核燃料が融解する。誰かが手動で気体を排出しないと、東京を含む原発の半径250kmが避難区域になる。そんな状況で発した言

    命をかけるとき - 映画『太陽の蓋』を観て - RyoAnna
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    ikeit 2017/09/03
  • 小牧基地の自衛隊航空機 - RyoAnna

    愛知県春日井市に航空機自衛隊の小牧基地がある。この基地は隣接する県営名古屋空港と滑走路を共有していて、その空港の南には公園がある。公園の名前はエアフロントオアシスで、飛行場の外から飛行機を間近で見れる撮影スポットだ。写真はそこを通りがかった際に撮ったもの。演習中と思われる自衛隊機が、着陸しようとこちらに向かってきた。飛行機好きの気持ちが少し分かった気がする。間近に迫ってくる飛行機の存在感は凄い。ゴゴゴゴゴゴ。 撮影カメラ FUJIFILM X-Pro2 FUJIFILM XF 16-55mm F2.8 撮影地 エアフロントオアシス

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    ikeit
    ikeit 2017/09/02
  • なぜ蚊に刺されると痒くなるのか - RyoAnna

    夏場、屋外で写真を撮ったり犬の散歩をしたりしていると、必ずと言っていいほど蚊に刺される。それも短時間で何回も刺されるから、だんだんイライラしてくる。血を吸われるだけならいいが、痒くなるのは勘弁して欲しい。そもそもなぜ痒くなるのか。注射の針は痒くならないのに。 調べてみると答えはすぐ見つかった。蚊は人に気づかれないようにするために、最初に細い針を刺して麻酔を注入する。合わせて、血が固まらないようにするための唾液を注入する。その後に太い針を刺して血を吸うのだが、この最初に注入した唾液のせいで炎症を起こして痒くなるというわけだ。 ただ、仕組みが分かったところで対抗するのは難しい。痒いと感じたらもう手遅れだし、刺された場所に爪で跡をつけても意味はない。体温を下げろと言われても私は変温動物じゃないし、白くなれと言われても私は地黒だ。一度スマホの虫除けアプリを試してみようと思うが、聞こえないモスキート

    なぜ蚊に刺されると痒くなるのか - RyoAnna
    ikeit
    ikeit 2017/09/01
  • ペンタ棒 - RyoAnna

    カメラのファインダーを覗くと、中央やや右上に黒い影が写っていた。背景を変えても写っているのでゴミだ。最初はレンズを疑ったが何もついていない。残る可能性はセンサーで、見てみると案の定、5ミリほどのゴミが付着していた。カメラ人生初のセンサー汚れだった。 私にとってセンサーはとてもナイーブなもので、喩えるなら転んで擦りむいた直後の傷口だ。消毒を塗ると、焼けるような痛みが走るあの傷。だから当はサービスステーションで診てもらいたかったが、富士フイルムは7年前に名古屋の拠点を閉めていた。 仕方なくウェブで専用のクリーナーを探した。そこで見つけたのがペンタ棒だ。ペンタ棒は通称で、正式な商品名は「PENTAX イメージセンサークリーニングキット O-ICK1 39357」。仕組みは、粘着棒をセンサーに押し付けてゴミを剥がしとるというものだ。 調べる限り事故は起きていないようだったが、いかんせん敏感なとこ

    ペンタ棒 - RyoAnna
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    ikeit 2017/09/01
  • 造詣 - RyoAnna

    蓮の花は綺麗だが、その実はグロテスクだ。蓮は花が枯れると茎の先端が膨らみ、そこに実がなって複数の穴が開く。トライポフォビアと呼ばれる集合体に対する恐怖症があるが、そうでなくても眼球のように見えて気持ち悪い。ところが、ひげこいさんの写真のように乾燥させると怖さがなくなり、インテリアとして好ましいものになる。被写体に対する造詣の深さで、物の写し方はガラリと変わるものだ。 撮影カメラ FUJIFILM X-Pro2 FUJIFILM XF 16-55mm F2.8

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    ikeit 2017/08/29
  • はてなブログフォトコンテスト2017年夏(自主開催) - RyoAnna

    毎年夏に開催されている、はてなブログのフォトコンテスト。優秀作に選ばれるとはてなのTシャツがもらえるため、皆こぞって参加する。まだTシャツを持っていない私は、ロンスタさんやtakoさん、OKPさんらにTシャツを自慢され、密かに苦々しく思っていた。さらに先日、持たざる者の仲間だったkaraageさんまでゲットしてしまい、いよいよ取り残され落ち込んでいた。しかし、私は思い出した。TKLさんという持たざる者がもう一人いたのだ。時には底辺同士、傷を舐め合うのも悪くない。 そんなはてなのフォトコンテストだが、なぜか今年は開催のアナウンスがない。だから私は独りでやることにした。写真は近所の公園で撮影したもの。先頭のチビっ子は池に落ちた。池は深くなかったが、全身ずぶ濡れだ。後ろのお姉ちゃんは無情にも早く上がれと急かす。弟のチビっ子は泣くだろうと思ったが、予想に反して踏ん張り、独りで這い上がってきた。なか

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    ikeit 2017/08/28
  • 映画『月に囚われた男』 - RyoAnna

    『月に囚われた男』は、デビッド・ボウイの息子ダンカン・ジョーンズ監督のデビュー作。当初は劇場で公開される予定はなかったが、サンダンス映画祭で好評を得て、2009年に公開された。 主人公は地球の主要なエネルギー資源であるヘリウム3を採掘するために、月の裏側で独りで生活していた。あるときから主人公は、自分のアイデンティティに疑問を持ち始める。自分が自分である根拠はどこにあるのだろう。 作のテーマは孤独と生命。派手なアクションはないが、映画の出来はオデッセイやゼロ・グラビティに引けを取らない。孤独に耐え、生命の危機を乗り越えた先で、主人公は自分を取り戻すことができたのか。 Amazonビデオ 月に囚われた男 (字幕版) 発売日: 2013/11/26メディア: Amazonビデオこの商品を含むブログを見る その他のオンラインストア iTunesストア 楽天TV

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    ikeit 2017/08/27
  • 夏の空 - RyoAnna

    夏の空は景色がすぐ変わる。太陽の光が強いため、雲が少し動くだけでコントラストが変化する。今回の写真は数分で撮影したもの。夏の空は天真爛漫だ。 撮影カメラ FUJIFILM X-Pro2 FUJIFILM XF 16-55mm F2.8

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    ikeit
    ikeit 2017/08/26
  • 有楽町のガード下 - RyoAnna

    キリコラウンジから始まりメゾンエルメスで終わった銀座の建築めぐり。最後は番外編で有楽町のガード下を。メゾンエルメスの撮影を終えて有楽町駅に向かうと、線路の高架下に古い飲店が並んでいるのを見つけた。この高架下は100年前からあるそうだ。東京は新旧のコントラストが強く、撮る者を飽きさせない。 撮影カメラ FUJIFILM X-Pro2 FUJIFILM XF 16-55mm F2.8 撮影地 有楽町ガード下

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    ikeit
    ikeit 2017/08/25
  • ストーリーのある写真 - RyoAnna

    プラトニックな関係ではあるものの、早熟だった二人は付き合っていた。この日は学校が早く終わったので、下北沢に遊びに来た。お互い初めて訪れる街で不安だったが、案の定、怪しげなオジさんが何かを見せてきた。女の子は怖くなり、男の子のリュックに手を掛ける。男の子は平静を装いながらも、心臓が高鳴った。二人は足を速め、なんとか勧誘をやり過ごした。そして初めて手を繋いだ。汗ばんでいたが、長い間離さなかった。翌月、女の子は家の事情で引っ越すことになった... ストーリーを感じる写真はいい。 撮影カメラ FUJIFILM X-Pro2 FUJIFILM XF 16-55mm F2.8 撮影地 下北沢

    ストーリーのある写真 - RyoAnna
    ikeit
    ikeit 2017/08/24
  • 赤ちゃんの考えごと - RyoAnna

    無作為に撮っているスナップの中にも、一つの方向性を見つけることがある。今回発見したのは赤ちゃんの写真。それもパパやママに抱っこされながら、自分の興味がある物を見つめている赤ちゃんだ。脳の言語野は発達していなくても、チョムスキーが言うように予め脳に文法が備わっているとしたら、赤ちゃんも何か考えているのかもしれない。バブバブ。 撮影カメラ FUJIFILM X-Pro2 FUJIFILM XF 16-55mm F2.8 FUJIFILM X100F FUJIFILM X100T

    赤ちゃんの考えごと - RyoAnna
    ikeit
    ikeit 2017/08/23